



緩急自在ダーティーサーティーズ。
昨年のツールドアワジシマに続き、
今年はツールドビワコ。
日本一大きい湖ではあるが、
自転車はペダルを回せばタイヤが回る。
タイヤが回れば前に進む。
それだけの事だ。
美しい湖畔、
ハミングしながら走る。
しかし楽しい事ばかりではない。
急に現れる段、無意味な鉄のポールに何度も「わぁぶね」。
大型トラックの恐怖と砂煙。
風が、坂道が、悪路がタイヤを止めようとする。
見えない対岸。
不親切なトンネル。
鮒寿司が心まで折る。
子供たちがスパッツを笑う。
膝が笑う。
朝4時に浜大津を出て、
反時計周りに琵琶湖を一周。
ゴールの浜大津に帰ってきたのは夜の8時。
走行距離197km。
軽くこなせると考えていたイメージと、
壊れかけのトラクターみたいな膝。
湿布より効くキャベツ。
極楽湯という極楽。
こういうときに飲むゼリーまたはアクエリアス。
疲労、ドーパミン、疲労。
ヤケクソと「転んだら痛いだろうな。」
永遠に似た「あともうちょっと。」
歓喜のゴール、祝杯のジョージア。
だって車で帰るし。
琵琶湖は大きい湖です。