2010年11月20日土曜日
小林武志の店 其の11
ベニヤバーン。
すべての壁と天井にベニヤ板がついた。
しかしながら消防法的に、
壁、天井は防火仕様にする必要があるので、
上から全て石膏ボードで覆わなくてはならない。
じゃ、なんで手間と大金叩いてこんな事をするのか...
理由はこうである。
12㎜のベニヤを石膏ボードの下地に貼る事で、
いざサロンワークが始まってから、
「この辺に棚があったら便利なのになぁ~。」
とか、
「この辺ちと暗くない?電球ぶらさげたいなぁ~。」
や、
「お花かざりたいなぁ~。絵飾りたいなぁ~。」
が、
いつでもどこでも釘やネジが打ち込めて、
問題や願望が解決出来る。
カスタマイズが可能になる。
すなわち、
可能性と変化と成長を見えない所に秘めている店になるわけだ。
こりゃいい。
こういう仕事には知性と優しさを感じる。
やるやるとは聞いていたが、
プランナー下平のおっちゃんの仕業である。
小林武志の店 其の10
最上階ではない。
屋上なんである。
堺筋に面したそのビルは1953年竣工、
建築家、村野藤吾(1894~1984)の建てたビルである。
村野藤吾は主に大阪を拠点とし、
93歳で亡くなるその前日まで図面をひいていたという、
すごいじいさまだった。
分かりやすいので言えば、
そごう大阪店、神戸大丸、世界平和記念聖堂、関大、甲南女子、新歌舞伎座、佳水園、都ホテル、兵庫県立美術館...
などを作った人であるし、
作品数は数えればきりがない程だ。
私の店ができるフジカワビル(旧フジカワ画廊)は、
ガラスブロックやアイアンアートで飾られた外壁と、
周りに比べりゃ5階建てと、
オフィス街の中にあって小ぶりではあるが、
モダニズムを十二分に発揮したなかなかの存在感があり、
今も1、2階は画廊、3階も貸しギャラリー、
4階にはデザイン事務所があり、5階は空室と管理室、
地下にイタリアン(まだ食べにいった事ない)がある。
中も外も管理人さんもなかなかにエスプリの効いた、
ベリークールなビルだ。
そのビルの最上階ではない。
屋上なんである。
小林武志の店 其の9
わーなんかキラキラの柱や梁がついたと思っていたら、
明くる日には断熱の吹き付けが終わっている。
遅い夏休みが終わって、
そうそう毎日現場には行けない。
それでも仕事終わりで打ち合わせをするのに、
リアルがいいので現場で打ち合わせをする。
その度に工事の進み具合にギョッとして、
OPENが着々とまたはズンズンと近づいて来ている事を知らされるし、
現場で打ち合わせをすると、
服が粉だらけになる。
小林武志の店 其の8
休みを利用して、一泊二日で上京した。
理由はLIMのディレクションをしている谷内氏と
本件の打ち合わせをする事。
大阪にないショールームに什器を見に行く事。
東京の店の内装からアイデアを学ぶ事。
東京で頑張ってるスタッフの顔を見る事。
結果どれもうまく行った。
電話やメール、パソコンがとても便利ではあるが、
顔を会わす事、
話す事、
手に取って見る事、
ありがとうの、がんばってねの、がんばりましょうの、よろしくの、またねの、
握手またはバイバイと手を振り合う事なんかはとても大事ねと、
再確認した。
ランチも食べずに大阪の現場に戻ったら、
壁に穴あけたり、床をへつったり、
ギャンギャン工事と砂埃でまた居場所がなく、
そのまま江坂のとあるショールームに出かけた。
小林武志の店 其の7
この日は必ず現場に居なさい。」とのことでした。
所謂、「墨だしの日」だ。
朝現場に行くと床にはもうベニヤが貼ってあって、
現場の人たちはいつも早くから作業をしていて
とても感心する。
墨だしとは、床や壁に、
「ここが椅子でぇ~」
「コンセントはこの辺でぇ~」
「お客さんがここ歩きますぅ~だから机はもうちょいこっちでぇ~」
「ほんでぇ...」
マッキーやチョークで書いていくんである。
楽しい作業ではあるが、
2Dと3Dの違いはきっと半端ではない。
とても疲れたが、
なんだかぼんやり形が見えてきて
うれしい。
小林武志の店 其の6
なんにもなくなっちゃったぜ。
と思ってたら次の日の朝早くから工事の人はがんばっておられて、
不陸をとる土台ができていた。
現場に来たもののやっぱ居場所がないので、
出店の際保健所に提出しないといけない
我が社の登記事項証明書なるものを総務局に取りにいった。
不景気のせいかとても空いていたけど、
なんだかすごく待たされた。
原因は私が最も大切な記入事項である会社名を間違えていて、
えらいめんどくさかったとのことで、
すこしご立腹でした。
そりゃそうだと思う。
考えよう 相手の気持ち 育てよう 思いやりの心。
垂れ幕に書いてあった。
小林武志の店 其の5
ケルヒャーで掃除頑張った甲斐あって、
えらいスッキリした。
鉄の梁と柱、土壁にブレス、
ぎすぎすの窓枠に割れかけのガラス、
ペラペラのトタン屋根、
床の不陸が目立つ。
おんぼろ小屋。
これはこれでとてもカッコイイが
居住性がないのでこれじゃあ美容室にはならない。
これがどうなっていくのやら...
近頃は工事の人や職人さんがわらわらやってきて、
施主の私の居場所が分からなくなる。
なのでサンワカンパニーのショールームに行った。
タイル、床材、トイレ、SP、ドア、収納...
ウキウキするし夢とイメージが膨らむ。
オーセンティックやらゴージャスやら、
映画でしか見た事のないお風呂。
頭がくらくらした。
2010年11月19日金曜日
小林武志の店 其の24
前日のレセプションの大騒ぎに舞い上がった次の日、
新設された避難器具の実験台として、
あたしは奈落へ。
みなさん、
火事になっても大丈夫。
屋上でも大丈夫。
死なないから。
死ぬほど怖いだけだから。
安心してご来店くださいませ。
小林武志の店 其の3
エマーソンの詩にある「小さな庭」を探そ。
ビルの屋上に美容室があったら楽しいかしらん。
コバヤシガーデンも作れる。
福島、中津、船場、堀江、京町堀…
100以上の物件を見たし、20以上の不動産に世話になった。
資料は図鑑が出来るほど集まったけど…
1個しか見つからなかった。
只その物件、
ベリークール。
住所
大阪市中央区瓦町1-7-3 フジカワビル(旧フジカワ画廊)屋上 3
2010年11月18日木曜日
小林武志の店 其の2
今回のプロジェクトでは沢山の人の力や支えを必要とするし、
私の頭の中にどんなイメージがあって、
どんな店を作りたいか。どういう美容師(人)でありたいか。
差し当たって人に伝えるとき、
昔から大好きなこの詩を紹介する。
これがコンセプトだと言っても過言ではない。
To laugh often and much; to win the respect of intelligent people and
the affection of children; to earn the appreciation of honest critics
and endure the betrayal of false friends; to appreciate beauty; to
find the best in others; to leave the world a bit better, whether by a
healthy child, a garden patch or a redeemed social condition; to know
even one life has breathed easier because you have lived. This is to
have succeeded.
しばしば、そしてたくさん笑うこと。知的な人々の賞賛を得るとともに子供に
もすかれること。正直な批評家に認められる と同時に不実な友人の裏切りに耐
えること。美を楽しめること。
他の人々の良い面を見出せること。死ぬまでに次のうちのどれ かを実現して、
世の中を少しでも良くすること・・健康な子供 を残す、皆が喜ぶような小さな
庭を作る、社会の姿勢を少し正す、あなたが存在したために誰かがたとえひと
ときでも心が休 まったとしること・・これらを以て成功したと言う。
Ralph Waldo Emerson 1803~1882
小林武志の店 其の1
2009年4月21日火曜日
菜の花


カメラのナニワへお使いを頼まれ、
霧雨でしたが、
暖かい午後なのにくわえ、
今日はスニーカーでしたし、
歩く事にして、
カメラのナニワで用事を済まし、
店にターンする途中アメ村に、
たまに覗く花屋があり、
覗いてみたところ菜の花が売っており、
まだ2月にもなってないのに、
ああ、春が来たなあ、と、ふと思い、
いや、1月に咲く菜の花って・・・
ああ、これはきっと外国からやってきたのか、そうか・・・
にしては、一本100円でございます、って、
安くない?か、
ああ、これはきっとビニルハウス産だな、と思い直して、
一本だけ買えるかな、と聞いてみたら、
いいですよって、
丁寧に紙にクルクル巻いてくれた。
菜の花は昨年パスタの具材にするのが流行っていたので僕的に、
なんとなく野菜に見えて仕方がないが、
この黄色と黄緑のバランスは、
四の五のなしに綺麗だと思うし、
早く春になればいいなと思う。
押し花
kobayashi gardenから
登録:
投稿 (Atom)









